海眺める暮らしを満喫

絶景をゆったり
「海を眺められることが土地探しの絶対条件。地震での安全性を考えると、高台がマストでした」と中原さん。
中城湾を一望する高台に建つ中原さん宅は、全室オーシャンビュー!
一番のこだわりは、絶景を独り占めできるホテルのような浴室だ。
「海の見えるお風呂は譲れない」 と、海が最もよく見える1階の北側に配置してもらった。
海外から取り寄せた置き型のバスタブにつかり、海を眺めながらくつろぐのが至福の時間だ。
1階中央にあるLDKは約 22畳。
「東向きなので昼以降は入日を気にせず、ゆっくり過ごせます」と中原さん。
フラットにつながるテラスでのバーベキューも家族の楽しみの一つだ。
空間をスッキリと見せるため、キッチンの背面収納はネットで見つけたブラックフレームのスライド扉で目隠し。
遊び心で、キッチンからゲストルームや階段室へ抜ける出入り口も同じスライド扉で統一した。
「一体感を出すために扉をそろえたのですが、出入り口がないように見えて面白いでしょ」と笑う
家族の健康に配慮
5年がかりで理想の土地を見つけ、家づくりをスタート。
同僚の家を見学し、自然素材の家づくりを提案する建築会社に設計を依頼した。
「漆喰や無垢材なら、肌が弱い娘にも安心だと思いました」
窓を開ければ風が抜け、熱がこもらず過ごしやすい。
マンション暮らしでの教訓から、雨が室内へ入り込まないよう、テラスの先に雨戸を取り付けた。
「台風でもテラスが活用できるのも利点」朝は鳥のさえずりが聞こえる静かな環境。
季節や時間帯で移ろう海を眺め、「海が見える暮らしは最高」と、中原さんは喜びをかみしめる。
天井高の変化で広がり
海を望む東側は崖に面し、 西側に前面道路がある敷地。
「全ての部屋から海を見たい」 「浴室は一番眺めのいい場所に」という
中原さんの希望を受け、設計プランは浴室を起点に展開。
1階は北側に浴室と洗面脱衣室、中央にLDK、
南側には将来は寝室として使えるゲストルームとトイレを据えた。
個室は2階にまとめ、 公私の空間を分離。
1、2階ともに居室の東側はすべて掃き出し窓にし、
大開口で景色を楽しめるようにした。
一方、西側は道路からの視線と西日を遮るため窓は小さなスリット窓にし、
数も必要最小限にした。「西側に配したシューズクロークや階段室が、
LDKへの熱の伝わりを和らげる役割も果たしています」と設計担当者。
家族が集うLDKは、開放感を高めるため天井にひと工夫。
リビング中央部だけ天井高を上げ、東側の窓から北側の壁にかけては、
キッチンの天井高に合わせて垂れ壁を設け、
カーテンレールや間接照明を目隠しした。
幅4.8㍍の大開口から景色だけが見えるようにすることで
「リビングが大きく感じられ、空間に広がりが生まれました。」
1、2階ともに、居室外は奥行1.9㍍のテラスがフラットに続く。
「居室との間に排水溝を設け、室内への水の侵入を防いでいます」と話した。
●E-COMPACT 2階建て
家族構成 : ご夫婦、お子様2名
敷地面積 : 263㎡(約79.55坪)
建築面積 : 163.8㎡(約49.54坪)